鼻呼吸で感染率を40%低下
鼻呼吸は感染症予防に効果的です。鼻呼吸をすることで、咳やくしゃみから飛び散る飛沫を減らすことができ、感染率を40%も低下させることが示されています。
鼻呼吸のメカニズムは以下のとおりです:
- 鼻は細かい毛や粘膜があり、空気中の細菌やウイルスを効果的にろ過する
- 鼻呼吸では口呼吸に比べ、空気の流れが緩やかで飛沫の拡散が抑えられる
- 鼻呼吸では吐く息が温かく湿っているため、飛沫が重くなり地面に落ちやすくなる
このように、日頃から鼻呼吸を心がけることで、インフルエンザやコロナウイルスなどの感染症の予防に役立つのです。
喉の冷えを防ぐ
喉の冷えは感染症の引き金になりやすいため、予防することが重要です。喉の冷えを防ぐためのポイントは次のとおりです。
まず、水分補給を心がけましょう。水分を十分に取ることで、喉の乾燥を防ぎ、粘膜の機能を維持することができます。特に寒い季節は体が水分を失いやすいので、こまめに水分を補給することが大切です。
次に、温かい飲み物を摂取することをおすすめします。温かい飲み物は喉を温め、血行を促進し、粘膜の保護に役立ちます。お茶やスープなどを定期的に飲むことで、喉の冷えを和らげることができます。
手洗い・うがい・顔洗いの3点セットで予防
多くの人は手洗いだけで感染症予防に十分だと考えがちですが、実際には感染経路が複数あるため、手洗いだけでは不十分です。ウイルスは手だけでなく、顔全体に付着していることが明らかになっています。
正しい予防法は、まず手洗いでウイルスを除去し、次にうがいで喉のウイルスを洗い流し、最後に顔を洗って目や鼻のウイルスを除去する、この3点セットを行うことです。
手洗いは30秒以上かけて指の間や爪の先まで丁寧に洗います。うがいは15秒かけて2回行い、喉の奥までしっかりと。顔洗いは目や鼻の周りを重点的に、ぬるま湯で優しく洗います。
この3点セットの予防法を実践すると、手洗いだけの人に比べて感染率が約50%も低下するという報告があります。手洗いだけでは不十分であり、うがいと顔洗いを組み合わせることが重要です。
部屋の湿度管理が重要
湿度が低すぎるとウイルスの活動が活発になり、感染リスクが高まります。一方、湿度が高すぎると、ウイルスが付着しやすくなるほか、カビの発生にもつながります。適切な湿度を保つことが重要です。
部屋の湿度は40〜60%を目安にコントロールしましょう。加湿器や除湿機を活用するのがよいでしょう。部屋の換気にも気をつけ、湿気の溜まりすぎを防ぐことも大切です。湿度計を設置して、常に最適な湿度を維持することをおすすめします。
発酵食品で免疫力を高める
発酵食品には免疫力を高める効果があります。特に乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれる発酵食品を積極的に摂取することで、体の抵抗力を高められます。
例えば、ヨーグルト、味噌、納豆、キムチなどの発酵食品には、腸内環境を整える効果があります。これにより、感染症に対する免疫力が高まり、インフルエンザやその他の感染症を予防できます。
また、発酵食品に含まれるビタミンやミネラルも、免疫細胞の活性化に役立ちます。日頃から発酵食品を意識的に取り入れることで、自然と体の抵抗力が高まっていきます。


